ついに・・・ 「CIPA準拠」の手ブレ補正試験の運用開始

デジカメinfoさんに 【CIPAが「CIPA準拠」の手ブレ補正試験の運用開始をアナウンス】の記事が掲載されていました。(元リンクはガジェット通信)   記事はこちら

 

CIPA準拠と言われて思いつくものは、やはりバッテリーの撮影可能枚数ですね。 それまで撮影スタイルによってバラつきが大きく、メーカーの誤魔化しなんじゃないの?と言われていたバッテリーのもちを測定規格の統一によって、カタログがかなり見やすくなった経緯がありますが、ここに来てついに手振れ補正の測定規格運用が発表されました。

 

これまで手ぶれ補正の効き具合は、段数表記で『公称◯段分』というメーカーの自己申告によって表記されてきました。 レンズを評価する各レビューサイトや、スコアリングサイトもこの『公称◯段分』という表記をもとに、 「確かに、手ぶれ補正は公称◯段分の効き具合がありそうだ」という評価の方法をとってきましたが、CIPA準拠の試験を行うことで、よりユーザーが解り易く信頼性の高いカタログスペックを得る事が出来ます。

 

しかし一方で、手振れ補正というのは補正をかける軸の取り方やブレを起こす方法(微振動~歩くような振幅)が多彩な為、一概に数値のみで評価するのが難しい側面もありますね。 手振れは効くけれど、ファインダーの止まり方はイマイチといったレンズの評価をどうするのかといった点や、逆にボディ内手振れを採用しているオリンパスやソニーはどうするのかといった疑問もあります。 流し撮り用水平補正を採用していないメーカーもありますし、色々とクリアしなければいけない点は多そうです。

 

 

タムロン VC

タムロンVC ※内容とは関係ありません

 

 

【CIPA DC-X011 2012】では、CIPAがデジタルカメラの手振れをどう試験・評価するのかというレポートが38ページにわたって掲載されていますが、 基本的には波形を読み込ませてYawとPitchの2軸評価で行う様です。 焦点距離の20倍程度になると、Roll X Y Z軸成分の手振れは人が起こす手振れとしては基本的に無視できるので、この理論は確かに理にかなった測定方法ですが、マクロ撮影に特化したEFのハイブリット補正や、5軸補正を行うオリンパスはどうなるんだろうかといった点も気になります。

 

OMD 手ぶれ補正

 

オリンパス5軸補正

 

 

個人的な感想としては、EFハイブリット、オリンパスOMDの手振れ補正、 タムロンVCの手振れ補正が一歩先を進んでいる気がしますが・・・ 特にOM-Dの補正は凄いです。    夏以降の運用になるそうですが、目が離せませんね




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