LightroomとDPPの違い 明瞭度

 

写真の現像ソフトには様々な種類があります。代表的な物は 「Capture NX 」 「Light Room」 「Aperture」 「Digital Photo Professional」「DxO Optics Pro」 「Caputure One」 「SilkyPix」などでしょうか。

勿論Photoshopを使う方もいるでしょうし、それぞれのソフトは一長一短なので使い分けが大切だと思いますが、2013年現在Canonユーザの悩みの種となっているのはLightRoom(以下LR)とDigital Photo Professional(以下DPP)のどちらで現像すれば良いか迷ってしまう事です。 

 

2012年夏までは、  

DPP RAW自体に現像データを付帯させる。 写真のカタログデータを作らない方が基本的な操作とスタンプ作業を行う純正品。 純正に強く無料。
LR 写真管理から現像、印刷まで。 他社製レンズの収差補正も一括管理したい。修正出来るパラメータが比較的多く、ノイズ処理に定評あり。

 

という住み分けが出来ていました。しかし、2012年にDPPにデジタルレンズオプティマイザ(以下DLO)の機能が搭載された為、LRのみで作業していたカメラマンもDPPとLRを両方一枚の現像に使う方が増えている印象です。 このDLOはEFレンズごとの収差、回折、ボディのフィルターにマッチさせた補正値をデータ化することで画質を向上させる機能ですが、特に回折現象に驚くような効果があるため、遠景を写す方にはかなり評判の高い機能となっています。

 

【LRとDPPの違い-明瞭度-】

LRとDPPの違いは数え切れない程ありますが、ポートレートの現像をしていてLRの方が便利だなと思う機能があります。 それが明瞭度のパラメータです。「外観」タグの中にある明瞭度ですが、自然な発色にする為には彩度と露出、コントラストの調節も同時に行う事が必要になります。

LR明瞭LR外観切り抜き

この明瞭度、何が便利かというと、ソフトフィルターを使わずして弱いソフトフィルター的な効果が得られる点です。勿論弱いソフトフィルターと言われるフォギーを使う時ほど綺麗な輪郭にはなりませんが、フォギーが比較的神経質にライティングをしなけれならないのに対し、明瞭度の操作はピーカンの屋外撮影で何も気にせず撮影出来るメリットがあります。Canon純正のカメラやソフトにもアートフィルターがあり、ソフトな演出が出来ますが、DPPではこのソフトフィルター効果に関しては手が届いていない印象を受けます。 

実際にコントラストやディテール等のみで現像したものと、明瞭度操作で現像したものを比較してみます。

明瞭度操作なし(クリックで拡大)

非明瞭度LR

明瞭度操作あり(クリックで拡大)

明瞭度LR

ソフトフィルターの効果は人によってかなり好みが分かれると思いますが、個人的には、体調が芳しく無いモデルさんの肌を大胆に調整出来る点と、ハイライトに飛びすぎた写真を救ってあげられるところが好きです。

毎回の如く撮影に失敗してしまう自分の腕の無さを反省するのと同時に、そんなボツ写真も復活させられるのは、レタッチが簡単になったデジタルならではのメリットだと痛感しますね。




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