東日本大震災から2年

 

2年前の今日、朝まで連絡を取っていた宮城と東京の友人へ「逃げろ」と焦ってメールを打ったのを思い出します。それから1年後の3月11日、被災地へ彼の供養に訪れた時の写真があります。自分の考えは結局ただの偽善なので、せめてその時目にした様子を載せたいと思います。

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 60D+sigma 17-50mm F2.8 EX

 

瓦礫と更地しか無い被災地では 「1年経ってもこの状態なのか 」 と感じましたが、そこで暮らす方は表面的に淡々と生活なさっていて、その様子が逆に胸を痛めました。自分は大規模震災と無縁の生活を送っている為、政策の是非や被災地の苦しみは分からず、自分の事で精一杯なのが現状です。それでも今苦しんでいる方に伝えたいのは、『誰かに迷惑かけてると思わんで』という事です。 

 

歌舞伎の菅原伝授手習鑑という演目の中に『恩送り』という言葉が出てきます。 受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に渡して行く。という意味で・・・ 『情けは人の為ならず』みたいなものですが、苦しい人と手を差し伸べる人がいる被災地を鑑みると、自分はこの言葉が想い起こされます。  

 

無償で支援活動をしている方は、見返りの為では無く、きっと自分の為何かに突き動かされて活動しているのでしょう。だからこそ支援を受ける方・・・今は日々の生活が一杯一杯で不満も多いでしょうが、落ち着いて振り返った時に「悪かったなぁ、申し訳ない」と思わず、「誰かに返せばええやん」位の気持ちでいて欲しいなと願っています。東北を訪れて出会った方は、心優しい方ばかりで・・・尚更そう感じました。

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  60D+sigma 17-50mm F2.8 EX

 

石巻で話を伺ったご老人の寂しそうな笑顔と、電車から臨む優しい景色が1年経った今も思い出されます。 何も出来ない身ではありますが、被災地の方が少しでも幸せを取り戻せるよう祈念しています。

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